フロントエンドエンジニアが身につけるべき10の特性

 開発者の仕事を始めると、時に疲れ果てて嫌になるになることもあるでしょう。うまく回る日もあれば、別のキャリアを検討する日もあります。

 毎日新しいフレームワークが登場しているせいで、勉強し続けないといけないというプレッシャー。自信を持ってフロントエンドエンジニアになってもらうために、今回はフロントエンドエンジニアにとって必須な10の特性についてご紹介いたします。

フロントエンドエンジニアに必須なツールについては、こちらで紹介しています!

1. HTML と CSS

 HTMLとCSSは、あらゆるWebアプリケーションの基本的な知識です。 これらは、フロントエンド開発者であることのいろはであり、まず最初に勉強する内容でしょう。

 Webページを作成するには、HTMLとCSSに精通していることが不可欠です。これらは両方とも習得するのが非常に簡単であり、HTMLとCSSの両方を学ぶのに最大で数週間しかかかりません。HTMLとCSSのみ知識がある場合は、基本的な静的Webサイトを構築できます。

 HTMLとCSSを学習するときは、次のことをマスターしましょう!

DOM(ドキュメントオブジェクトモデル)

 DOMは、Webページのオブジェクト指向表現です。DOM内のすべてのオブジェクトがどのように動作するかを理解することが重要です。

DOM操作

 HTMLのDOM構造を理解したら、すべての要素が他の要素とどのように相互作用し、それをどのように制御できるかを理解することが重要です。

HTMLセマンティクス

 これは、フロントエンドを勉強する人たちがスキップしがちな内容です。HTMLセマンティクスを理解することは、Webサイトの全体的な構造、SEO、およびアクセシビリティを改善する上で大きな役割を果たします。

CSSセレクター

 classとかの話ですね。すべてのCSSセレクターについて学習し、Webページのスタイリングを簡単にできるようにマスターしましょう。

JavaScript

 HTMLとCSSだけでは、基本的なWebサイトしか構築できません

 豊富なデザインと機能を備えたWebサイトの構築を開始するときは、JavaScriptを使用することによって、より幅のあるwebサイトの構築が可能です。
 JavaScriptをマスターできれば、WebサイトまたはWebアプリケーションに多くの機能を追加することができます。基本的に、JavaScriptは動的なUXを作成するために使用されます。例えば、最新のWebサイトのすべてのポップアップ、クールなトランジション、スクロールアニメーション、およびその他の魅力的な側面は、JavaScriptを使用して作成されているんですね。JavaScriptも非常に簡単に習得できる言語の一つです。

JavaScript Frameworks

 EmberJS、React JS、Angular JSなど、今日利用できるJavaScriptフレームワークは多すぎて、なにを勉強したらいいのかわからなくなりますよね。

 簡単に言うと、JavaScriptフレームワークは、高度なWebアプリケーション、特にSPAを開発するために活用できるツールです。それまではのWeb開発者は、バニラJSとjQueryを利用してフロントエンドロジックを実装していました。

テストとデバッグ

 テストとデバッグは、フロントエンド開発者だけでなく、あらゆるソフトウェア開発にとって非常に重要です。
 開発されたアプリケーションはすべて徹底的にテストする必要があります。バグが報告された場合は、それを優先して修正するのが最善です。

 TDDをフォローして、バグのないアプリケーションを作成することもできます。 TDDの詳細については、この記事を参照してください。

レスポンシブでデザインをモバイル対応する

 レスポンシブデザインとは、すべてのデバイスで見栄えのするウェブページを作成することです。 レスポンシブデザインは、画面サイズやビューポートに合わせて自動的に調整されます。つまり、レスポンシブデザインとは、HTMLとCSSを使用して、ウェブサイトのサイズ変更、非表示、縮小、拡大を行い、すべてのデバイス(デスクトップ、タブレット、 および電話)に対応したデザインを実現することなのです。

クロスブラウザ開発

 ほとんどのブラウザは一貫してWebサイトを同じように表示しているように見えますが、実は処理方法は異なっているのです。つまり、それぞれのブラウザに合わせた開発を少し考慮していく必要もあるということです。
 すべてのブラウザをサポートする必要性が高まるにつれて、コードを作成するときにブラウザの互換性を確認することが重要になります。

問題解決能力

 これは、すべての開発者に共通するスキルの1つです。 問題解決スキルと論理的思考は、コードを書き始めるために持っていなければならない基本的なスキルです。 コードの記述、パターンの選択、長いコードの構造化、開発後の問題の修正、繰り返し処理から始めて、これらすべてに優れた問題解決スキルが必要であり、それに伴った忍耐力も求められることでしょう。

パフォーマンス分析

 時間の経過とともに、ほとんどのWebサイトは肥大化し、使いにくくなります。そのため、うまくスケールアップできず、ブラウザーでのパフォーマンスも低下します。つまり、Webアプリの読み込みに時間がかかることが起こり得ます。これは大したことではありませんが、優れたUXを実現するには、Webアプリケーションを常にメンテナンスすることが非常に重要です。
 すべてのコードはスケーラブルである必要があり、それらを書くためのよりコストの低い方法があるかどうかを再確認しましょう。
 ブラウザには、未使用のコード、パフォーマンスの低いコード、メモリコンシューマコード(メモリリーク)、および含める価値のないコードを検出できるパフォーマンス分析ツールが付属していますので、ぜひお試しあれ。

 エンジニアにとって便利なツールについてはこちらの記事で紹介しています!一度目を通し、自分の手で使ってみましょう。

【知らないと損】より速くより簡単にウェブ開発をするための便利な14のツール

【現役エンジニア紹介】あなた無しでは生きていけない!フロントエンド必須の開発者ツール!

SEO

 検索エンジン最適化は、サイトへのトラフィックを増やすために使用される手法です。

 あなたのドメイン、URLから、コンテンツ構造とそれがウェブ上の他のサイトやプラットフォームによってどのように見られるかまで全て含まれます。ウェブサイトやアプリの結果が検索結果で、より上部に表示されるようにするためのガイドはオンラインで紹介されてますので、そちらを参考にしてみめてください。

SEOについては、また別記事を出そうと思います。

UX

 フロントエンドエンジニアは、デザインとエクスペリエンスをエンドユーザーに提供する方法に責任があります。達人クラスになるには、製品、その使用者、およびその使用方法を理解できる必要があります。それを正しくするためには多くの研究と実験も必要ですが、この分野で強いことはあなたにとっても、会社にとって素晴らしい資産になるでしょう。

まとめ

 これらは一晩で習得できるスキルではありませんが、これらの考えを頭の片隅に置き、意識的にこれらの日々の学習に取り入れて、これらのスキルを学ぶことができれば、より質の高いエンジニアになれることでしょう。