【3分で学習】ビジネスで役立つ?SWOT分析とは?

 SWOT分析は(スウォット分析)、

  • 強み(Strength)
  • 弱み(Weakness)
  • 機会(Opportunity)
  • 脅威(Threat)

 の頭文字から形成されるビジネス分析のフレームワークです。

そういえば、グロースハックのときにも話に上がってたね!

 そう! SWOT分析は、3C4PPEST分析などと並んで、よく利用されるフレームワークのひとつなので、この際おさえておきましょう!

SWOT分析とは

 SWOT分析とは、競合や市場など、自社を取り巻く外部環境と、自社の資産やブランド力、さらには価格や品質といった内部環境をプラス面、マイナス面にわけて分析をする、マーケティング戦略立案における環境分析ステップのようなものの有名なフレームワークのひとつです。

 SWOT=強み、弱み、機会、脅威の4つを組み合わせて分析することで、自社にとっての、市場機会事業課題を発見するのが目的です。

SWOT分析4要素

 SWOT分析は、

  • 強み(Strength)
  • 弱み(Weakness)
  • 機会(Opportunity)
  • 脅威(Threat)

 を表しております。

  • 強み(Strength)=目標達成にプラスとなる企業内部の特質
  • 弱み(Weakness)=目標達成の障害となる企業内部の特質
  • 機会(Opportunity)=市場拡大の可能性や競争優位の可能性など、目標達成にプラスとなる外部の特質
  • 脅威(Threat)=市場縮小の可能性や競争激化の可能性など、目標達成の障害となる外部の特質

 これらの頭文字をとったのがSWOTです。

SWOT分析のやり方

まずは、目標を明確にする

 SWOT分析では、「事実情報を解釈」し、「戦略目標」を設定します。
 「なんとなく事業がうまくいっていない」ではなく、目的を明確にし、共有した上で、分析や議論を行う必要があります。

情報を収集する

 分析対象は何か、どのような目標を掲げているのか、目標達成に必要なことはなにか、対象の顧客属性は何か、競合企業はどこか、また他の企業はどのような取り組みをしているのか、など、前提の条件と情報を集め、整理して、共有しましょう。
 同じ事実情報から複数の解釈を引き出すこともできるので、いろいろな方向から考えることも大切です。

戦略に落とし込む

 環境の分析が終わったら、それを戦略に落とし込む必要があります。ターゲティングやポジショニングなどを考え、マーケティング基本戦略を決めます。

 SWOTで挙げた項目は「状況」であり、戦略や戦術ではありません。各項目の内容を基に現状を把握・分析し、最初に目的として掲げた項目を達成するための戦略を考え、実行していきましょう。

 戦略のレビューをおこない、課題点などが出てきた場合は、再度戦略の見直しを行います。項目の洗い出しだけでは意味がないので、当初の目的として掲げた具体的なところをまとめるまで、しっかりと議論し、実行に移しましょう。

トヨタのSWOT分析の例

クロス分析とは

 SWOT分析を戦略に落とし込むのがクロス分析です。

 内部環境と外部環境の2つをそれぞれ掛け合わせることで、現状の理解を戦略に落とし込むという方法です。

強み×機会
自社の強みを生かし、成長機会による利益を最大化するためにどんな戦略をとればいいか

強み×脅威
自社の強みを生かし、どのようにして脅威を切り抜けるべきか

弱み×機会
機会による利益を最大化するために、自社の弱みをどう補強するべきか

弱み×脅威
自社の弱みを踏まえて、脅威から受ける影響をいかに最小限にとどめるか、または領域から撤退すべきか

 SWOTからクロス分析をうまく活用することで、リスクを抑え、利益をあげる戦略を落とし込んでいきましょう。