【3分で学習】WWWを発明したCERNってどんな組織?

 CERN(欧州合同素粒子原子核研究機構)とは、スイスとフランスをまたがって位置する、素粒子物理学および原子核物理学に関する世界最大規模の研究所です。

なんで急に物理の研究所の話が出てきたんですか?

 ウェブについて書いた記事でも少し紹介しましたが、CERNはwww(ワールド・ワイド・ウェブ)を開発した機関でもあります。

 CERNは,第二次世界大戦で疲弊した欧州の科学を再建する目的で,1954年に,フランス,西ドイツ,英国,スイスなど,欧州の12の国をメンバー国としてスイスのジュネーブ郊外に設立されました。

 CERNはメンバー国が国民純所得に応じて拠出した予算で運営されており,現在の年間予算はおよそ1000億円,所員数は2400人ほどのようです。日本,米国,ロシアなどの非欧州国も協力しています。CERNはそのほかの非メンバー国とも種々の協定を結んでおり,年間に100ヶ国以上から1万人以上の研究者が訪れるという、世界で最も国際的な大規模研究所なのです。
参考:wwwの誕生

 それだけ世界でも重要な機関ではありますが、CERNで行われている研究や実績を知る人は少ないでしょう。CERNが生み出したもので,現在も世界中の多くの方々が日々恩恵を受けているものがある。それがワールドワイドウェブ(WWW)である。

 1989年、CERNに所属していた物理学者Tim Berners-Lee氏がWWWを考案し、1993年4月30日にCERNはWWWを全ての人に無償で利用可能にすることを発表しました。

世界最初のウェブサイト

 2013年4月30日、CERNがWWWの使用料無料での公開宣言20周年を記念して、世界最初のウェブサイトを再現しました。それがこちら!
Twenty years of a free, open web

 どうでしょうか。これが世界最初のウェブサイトなんです。

で、CERNってどんな実験をしているの?

 CERNでは素粒子の研究や、宇宙の起源、ビッグバンなどの研究が行われています。有名な物理学者しかいませんが、ブライアン・コックスさんとか好きですね。あと、特に有名なのは、5次元宇宙論で有名なリサ・ランドールさんも出入りしてます。というか、世界的な物理学者はみんな出入りしているはずです。

 CERNで行われている実験では、荷電粒子(電荷を帯びた粒子)を加速する装置である加速器を使い、粒子を標的や別の粒子に衝突させ、その衝突のエネルギーから生成された粒子を調べています。ちょっと難しいですけど、簡単にいうと、私たちの住んでいるこの宇宙の秘密を解き明かすために日夜研究しているんです。
 もしSFチックな巨大な円形の施設をイメージしていたとしたら、それは衝突実験によって生成された粒子を精密測定する検出器。加速器は、スイスとフランスの国境にまたがった全長27kmの大型ハドロン衝突型加速器(LHC)というものが使われています。
引用:CERNに行ってきました

 上記の記事は、実際にCERNを訪れた方の記事ですので、非常に参考になると思います。

 軍事関連の研究や極秘な研究は一切行われていないようです。
「極秘の研究をしていますか?」
 という書き込み質問に対して、ある閲覧者が、
「タイムマシンの研究とか」
 と書いたところ、CERN側から、
「それは、SERNに任せた」
 という粋な回答があったようです。SERNとは日本のゲーム・アニメである「STEINS;GATE」に登場する組織のことです。

実際に起きた怪事件

 これだけの機関ですが、やばい事件も起こっていたようです。
 2016年8月、本部中庭で黒装束を着た複数の職員が、女性を疑似的ながら生贄(本当に刺したりはしていないので、生贄役の女性は無事だったらしい)に悪魔崇拝の儀式を行っていたようです。いたずら目的ではあったようですが、当事者らには処分が下る方向になりました。
 参考:https://dic.pixiv.net/a/CERN

 

一度行ってみたい

CERNはヨーロッパにある物理学研究所でした。世界最先端の学術的な研究が行われており、世界からTop of Topの頭脳が集まっております。一度、訪れてみたいですね。