Web(ウェブ)とは、インターネット上の様々な情報(テキスト・画像・動画など)を関連付け、結びつけるシステムのことを指します。「インターネット」という言葉を聞いた場合、多くの人は「Web ページ」「Web サイト」をイメージするのではないでしょうか。
Web は正式名称を「World Wide Web」といいます。少し長いので、略して「Web」と言ったり、頭文字を取って「WWW」表現されることもあります。
よくアドレス(http://www.なんちゃらかんちゃら)のように、この頭の部分についてるwwwは、このサイト(正確にはドメイン)がWeb上(Webサーバ上)にありますよ、ということを示しています。
ネットワークを通じて見るWeb は、「Web サーバ」と呼ばれるデータの保存場所にデータを保存する(アップロード)ことで、世界中の人に情報を公開することが可能になります。このシステムを用いてインターネット上で公開されている文書を「Web ページ」と呼んでいるのです。
世界中の情報がクモの巣状に広がって見えることから、蜘蛛の巣を意味するWeb(ウェブ)という名前が付けられました。
Webとインターネットの違い
よくWeb とインターネットが混同している方がいらっしゃいますが、Web とインターネットは少し違うものを指します。
インターネットはコンピュータ同士を繋いで提供される情報通信技術の総称です。一方で、Webはインターネットという技術を利用しているシステムの一つに過ぎないのです。
つまり、インターネットには、Web以外のシステムが存在します。例えば、電子メールやIP電話・ファイル共有等に利用されるP2P、仮想通貨、その土台となるブロックチェーンなどがあります。
インターネットを利用して、世界中に向けて、インターネット上で、文章などを公開されているページを
「Webページ」
と呼ぶ。
最近では、「Web ページ」や「Webサイト」の事を「ホームページ」と呼ぶことが多いです。しかし、また厳密には「Webサイト」と「ホームページ」も違います。ややこしいですね……。
改めて説明すると、
インターネット = 世界のコンピュータが繋がるネットワーク
Web = ネットワークを利用してwebサイトや音楽や画像データ、情報を公開したり、閲覧したりできる仕組み
という感じです。
インターネットってなに?
先ほど説明したように、インターネットというのは、通信回線を通して、世界中のコンピュータが繋がっている通信網のことを言います。
そもそも家や会社などのコンピュータ同士をケーブルや無線などを使ってつなぎ、お互いに情報をやりとりできる仕組みをネットワークと呼びます。インターネットは、それをより広範囲に、世界中と繋がれるようにしました。
Webの歴史
今では当たり前に使われるようになったWebですが、その起源はどこなのでしょうか。
1989年3月12日 CERNでWWWが発明
1989年3月12日、欧州原子核研究機構 (CERN) に所属するティム・バーナーズ=リーによって、進んだ情報管理システムとしてWWWは1989年に発明されました。
CERNはヨーロッパにある素粒子物理学研究所です。世界でもTop of Topの物理学者が集まり、宇宙の起源やビッグバン、素粒子や5次元空間の研究をしている世界最高機関です。WWWはそのCERNで誕生しました。
1992年 日本で最初のホームページが開設
日本では1992年9月30日、高エネルギー加速器研究機構所属の森田洋平が日本最初のホームページを開設いたしました。
日本で最初にホームページが開設されたのは、1992年でした。
1993年CERNがWWWを無料開放することを発表
1993年4月30日、CERNはWorldWideWeb を無料で誰にでも開放することを発表しました。
日本で最初にホームページが開設されたその翌年、CERNはWebを誰にでも使えるように開放いたしました。無料公開されたあとは、各国でWebページが続々と公開されていき、現在に至っております。
まとめ
インターネット = 世界のコンピュータが繋がるネットワーク
Web = ネットワークを利用してwebサイトや音楽や画像データ、情報を公開したり、閲覧したりできる仕組み
この二つは、厳密には違うということがわかりましたね。Webの起源は、欧州にある素粒子物理学研究所のCREN。
今回は、Webについて簡単に解説いたしました。現代では当たり前の存在であるインターネットやWebについて、深く知ることができたのではないでしょうか。