3分で学ぶDNSサーバーとは?今更聞けないDNSサーバーを解説しちゃいます!

 DNS(Domain Name System)は、ドメイン名とIPアドレスの対応付けや、 メールの宛先ホストを指示するための仕組みです。これがないと、Webサイトやメールの利用ができないので、インターネットにおける重要技術の一つです。
 そもそも、ふだん使っている英数字のドメイン名(検索するとき、日本語や英語でなにか打ちますよね?)と、Webやメールのサーバー機器にアクセスする番号 (IPアドレス) とは別物なのです。つまり、それらを変換する必要があるのですが、その役割を担っているのが、DNSサーバーです。

DNSとは

 DNSは、Domain Name Systemの略で、インターネット上でドメイン名を管理・運用するために開発されたシステムです。DNSサーバーには、住所 (ドメイン名=人の言葉) とネットワーク上にあるコンピュータ (WebやメールサーバーのIPアドレス) の間で、翻訳機としての役割があります。

 インターネットに接続している機器には「IPアドレス」という固有の番号が必ず割り当てられております。そして、インターネット上におけるすべての通信は、相手先のIPアドレスが指定され、そことの通信により実現します。

 例えば、SUNABACO-with(https://with.sunabaco.com/)をWebブラウザで見る場合、実際にはhttps://with.sunabaco.com/IPアドレス(数字の羅列)の宛先に対して通信が行われることになります。https://with.sunabaco.com/のままでは、認識されないんですね。

 

DNSルートサーバーとは?

 DNSルートサーバーとは、DNSキャッシュサーバーが最初に問い合わせをするサーバーです。世界には13機しかないようです。

DNSキャッシュサーバーとは?

 キャッシュとは、データを一時的に保存する仕組みのことです。お金のことではないですよ!
 DNSキャッシュとは、ドメイン名に対応するIPアドレス情報が一時的に保存されている状態のことをいいます。
 この作業を担当するサーバーがDNSキャッシュサーバーです。データが一時的に蓄積されていきます。もし、以前と同じ問い合わせがあった場合には、キャッシュが残っていれば、自身でPCにIPアドレスを回答することができます。キャッシュやCookieみたいなのが、Webサイトを訪れたときに表示されるときは、裏でこんな感じの仕組みを利用しているからです。

 何度も同じサイトに問い合わせることはよくあると思います。そこで、同じ問い合わせを繰り返し行うことを防止するため、DNSサーバへの問い合わせによって得た結果を一定時間記憶しておく(キャッシュする)こともできるんですね。そのおかげで効率化にも繋がっているというわけです。

DNSのこれから

 インターネットの安定で、安全な運用を行うためにDNSの安定した運用は必須です。DNSはこれまで、基本設計を変えることなくインターネット上の重要なプロトコルとして利用されてきました。国際的にも、技術や運用について議論もされており、今後も発展していくのではないかと思われます。