モバイルサイト改善を考える上で、「PWA」は最も注目されている技術の一つです。
PWAとは、Progressive Web Appsの略称で、モバイル端末でウェブサイトを表示するときに、ネイティブアプリのような動作を可能にする仕組みのことです。Webサイトが、スマートフォン上でネイティブアプリのように動かせます。
ネイティブアプリのように、インストールの必要はありません。しかし、ホーム画面へのアイコン追加やプッシュ通知も可能で、まるでネイティブアプリを扱っているかのようです。読み込み速度や表示の高速化、オフラインでの利用、GPSを使った現在地取得と利用まで可能です。しかも、アップデートにstoreの申請も必要ありません。
まだまだ導入しているサイトは少ないようです。早めに取り入れることで他社と差別化することもできるでしょう。
Androidのシェアが高い海外では、すでにPWA対応のサイトはかなり増加しています。日本でも今後同じような流れがくるでしょう。
ユーザーにとってのメリットは?
PWAには、インストールの必要がなかったり、高速で表示されてありとさまざまなメリットがあります。
すぐに目的のサイトにアクセスできる
スマホのホーム画面にアイコンを追加することで、目的のサイトにすぐにアクセスすることができます。
閲覧時のストレスがない
表示速度が速いため、ユーザーの閲覧のストレスが少ないのが、大きな特徴と言えるでしょう。オフラインでもサイトの閲覧が可能なのは、便利ですよね。

PWAサイトを1つ作ればすべてのデバイスで使える
ネイティブアプリの場合、iOS用のアプリはiOSでのみ動作し、Android用のアプリはAndroidでしか動作しませんよね。開発を行う場合は、開発コストが単純計算で2倍になります。
Webアプリ、ネイティブアプリとは?を解説しております!
しかし、PWAの場合、iOSとAndroid、両方のデバイスで使うことが使うことが可能なのです。開発に関してもメリットがあるんですね。
Webサイトから直接インストールできる
PWAはウェブサイトから直接ダウンロードすることもできます。
ストアなどを経由することなくインストールが完結します。サイトを閲覧していると「ホーム画面に追加」というポップアップが出たりして、そこからスマホに追加することができます。そのあとは、ホーム画面から直接アクセスしたりすることができるので、手間が省けますね。
PWAを導入する際の注意点
すでにネイティブアプリを開発してしまっている場合、管理の手間が増える可能性もあります。
また、PWAは、httpsを前提にした技術ですので、SSL化が必要になります。最近は、どのサイトもhttpsを扱っていることがほとんどですが、httpの場合は、SSL化が必要になりますので、注意してください。
まだリリースしていないなら、 PWAを考慮してもいいかも
PWAは、iOSとAndroid両方に対応できる上に、表示スピードやオフラインでの利用など、多くのメリットがあります。閲覧のストレスも低く、ユーザーにとっても使いやすいです。まだ、アプリのリリースをしてない場合は、試してみるのも良いでしょう。