【天草市×SUNABACO】旅と学びイベントレポート

この記事では、スタディサプリ教育AI研究所の小宮山利恵子氏をお招きし、旅と学びの協議会そしてSUNABACO代表取締役中村まことと共に開催した、地方での教育や、旅を通じた学びについてのトークイベントの様子をお届けします!

登壇者紹介

小宮山利恵子

こみやま りえこ

スタディサプリ教育AI研究所所長

ゲストスピーカー

早稲田大学 大学院修了。国会議員秘書になるが、ひとり親家庭で育った環境から「すべての子どもたちに教育の機会を」という想いを胸に、教育領域に従事していくと決心する。
議員秘書退職後、株式会社ベネッセコーポレーションの福武總一郎会長(当時)の秘書の職を得る。「教育とは何か」「教育事業とは何か」について学ぶ。その後、グリー株式会社に入社。副業で「東洋経済オンライン」ライターとして教育とテクノロジーについて取材中に株式会社リクルートで、オンライン教育アプリ「スタディサプリ」を立ち上げた山口文洋社長(当時)に出会う。「スタディサプリ」のビジョンとミッションに共感し、2015年入社。同年12月より現職。2019年度より東京学芸大学 大学院准教授を兼務。超党派国会議員連盟「教育における情報通信(ICT)の利活用促進を目指す議員連盟」有識者アドバイザー。経団EdTech戦略検討委員会座長。ANA 旅と学びの協議会理事。

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中村まこと

なかむら まこと

株式会社SUNABACO代表取締役(詳細はこちら

モデレーター

シリアルアントレプレナー
アクセラレーター
UXデザイナー
テクノロジストとして数々のスマートシティ、
シビックテックなど先進プロジェクトをリード。
日本最大級のプログラミングスクールSUNABACO代表として、
リカレント教育、次世代の教育に関わる。

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仕事における人とAIの付き合い方

テクノロジーの発展により、社会の変化が激しい中でAIと仕事の関係はどのようになっていくのでしょうか。

小宮山氏

AIに仕事を奪われるとよく言われていますが、実際に奪われるのは、全体の5%ほどなのです。想像力共感力が求められる仕事は人が行う事が重要になります。

中村

人しかできない仕事は給料が高くなり、機械ができるものはAIに変わってきています。

中村

日本では、AIを開発する費用より、人件費のほうが安いため人に仕事をさせるケースなども出てきています。

またデジタルとリアルの関係性も今後変わってくるとのこと。

小宮山氏

今までデジタルとリアルは繋がっていましたが、これからはデジタルが覆う中にリアルがあるという形になると考えます。

中村

デジタルが人間の能力を拡張してくれる時代が来ると思います。

働き方の変革:終身雇用で働けなくなる

少子高齢化が社会や仕事の在り方にどのような影響や変化を与えているのでしょうか。

小宮山氏

企業の平均寿命が約20年で、人の平均寿命が伸びている中で、終身雇用で働く事ができなくなるのです。そのため兼業やフリーランス、企業をする人が増えると思います。

中村

今日生まれた子どもの平均寿命は108歳と言われています。医療が整い、栄養状態が良く治安が安全な事が要因です。我々は健康なまま歳を重ねていくのです。

中村

そこでキャリアデザインをする事が、重要になるのです。

小宮山氏

今までは転職を何度もするのは良くない事とされていましたが、最近ではそれが評価される事があります。私自身も社会の変化を感じています。

五感を使った学びが大切

小宮山氏

フィンランドやエストニアで、テクノロジーを活用した教育が進んでいますが、現地の先生は『テクノロジーは表現のツールでしかないので、クリエイティビティは五感を使った学びでしか育たない』と言っていました。

小宮山氏

テクノロジーが発展する今だからこそ、五感を使った学びが更に重要になると考えています。

コンフォートゾーンから抜け出す

旅と学びには深い関係があるそうです。実際にどのような関係性があるのでしょうか。

小宮山氏

旅はコンフォートゾーンから抜け出して学べる良い例だと思います。旅に出ると学べる事の幅を広げられるのです。

中村

地方を話に出すと、東京などの都会で集まった情報を受け取れる場所である必要があるのです。

中村

今回のこのトークイベントのように、訪れた人にその地域の関係人口になってもらう事が、今後地方にとって重要になると思います。

小宮山氏

別の地域の人々に訪れてもらうことで、地方の人が当たり前と思っていたものが実は人の心に刺さるものだったという、気付きがあると感じています。

動きながら考える

小宮山氏

先が読めない時代の今は、はっきりとした地図はありません。しかし社会の方向を見極める上でコンパスを持つことは必要になると思います。

中村

日本は今後少子高齢化が、大きく進み経済が悪くなります。経済が悪い状況で、試行錯誤をする事が今後重要になるのです。

小宮山氏

試行錯誤が重要な中で、親は子どもに対して小さな選択肢をいくつか持たせ、機会を多く創る環境を用意する事ができる事だと思います。

小宮山氏

また試行錯誤する中で、失敗から積極的に学ぶ人や組織が、良いパフォーマンスを生むのです。

トークイベント終盤では、参加者の方から様々な質問が来ていました。

参加者の方

親が子どもに学ぶ姿勢を見せる事が重要だと思うのですが、失敗した姿を子どもに見せる事に関してどのように思いますか。

小宮山氏

失敗をする事に問題はありません。失敗に対するハードルを下げる事が重要だと思います。完璧に何かを行おうとすると結局やらずに終わってしまう事が多いです。

中村

失敗を恐れてしまうと、アウトプットが段々とできなくなってしまいます。人の評価を軸にするのでなく、自分が確実にどう思い何をしたいのかを軸にする事だと思います。

まとめ

その他にも様々なトークや参加者からの質疑応答などトークイベントはまだまだ続きます!本編はアーカイブでチェック頂けます!是非ご覧ください!