【LODGEコラボ開催】地方のデジタルトランスフォーメーションを進める上で大切なこと

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2022年3月15日、トークイベント「地方のデジタルトランスフォーメーションを進める上で大切なこと」が開催されました。

本イベントは熊本県企業立地課と株式会社SUNABACOが行なっているイベントの一環で、
10回目の今回はSUNABACO八代にて行われました。

ゲストでヤフー株式会社中川雅史氏をお招きし、SUNABACO代表中村まことと共に行ったトークイベントの様子をレポートします。

登壇者紹介

メインゲスト

中川雅史(なかがわ まさし)

ヤフー株式会社 コーポレートグループ コラボレーション推進部 2011年、ヤフー株式会社入社。2012年、Yahoo!クラウドソーシング立ち上げ、およびサービスマネージャーを担当。

2017年、大阪オフィスの新設リニューアル企画に携わる。同年、関西圏のオープンコラボレーションを支援するイベントプロジェクト「Mix Leap」を立ち上げ、イベントオーガナイザーとして各種イベント企画・運営を担当、現在ヤフー株式会社が運営するオープンコラボレーションハブのLODGEにて「自治体DX×LODGE」事業の1つ「地域DX推進ミートアップ」シリーズの企画・運営を担当する。

コーディネーター

中村良(なかむら まこと)

株式会社SUNABACO 代表

シリアルアントレプレナー アクセラレーター UXデザイナー テクノロジストとして数々のスマートシティ、 シビックテックなど先進プロジェクトをリード。 日本最大級のプログラミングスクールSUNABACO代表としてリカレント教育、次世代の教育に関わる。

地方のDXを進める上で大切なこと

LODGE×自治体DXの紹介の中からこんなお話がありました。

中川:自治体と企業がコラボレーションし、新しいDXの取り組みを行なっていく際に大事なことは、「一度に全部をやらないこと」「誰にも負荷がかからない」システムの導入を目指すこと。

中川LODGEのイベントでお話しされた元公務員の方の目線から見ると、DXを推進するにあたり自治体には「制度の壁」「予算の壁」「意識の壁」の3つの壁があります。この壁が企業の方との溝になりがちな部分。だからこそ溝を丁寧に埋めていく必要があります。

このお話はLODGEさんのnoteにて詳しく紹介されています。ぜひご覧ください!

内閣が発表している「デジタル・ガバメント実行計画」の冒頭に掲載されている「サービス設計12条」を引用しながら、公聴と行政DXの関係について言及。

中川:サービス設計12箇条の10条「何度も繰り返す」、11条「一遍にやらず一貫してやる」のがとても大切。

中川:3つの壁があることもあり、自治体側はどうしても安心安全に進み、失敗せずに1回で課題解決してくれる事を企業側に求めてしまう傾向があるが、実はそれが地方のDX推進で一番の失敗しやすい地雷ポイントでもある。

中川:一遍にやろうとせず、かつ目的を変えず一貫してやる。そして何度も繰り返していく。それはつまり世の中の変化と自治体の変化に対応していくことです。繰り返し、繰り返し徐々に適応してやっていくことが大切。

中村:地方のDXを進める。つまり誰も分からないものをつくりだしていくためには、完璧を目指さずに小さく始めて小さな失敗を許容していくことがすごく重要なポイントです。

中村:これが議員の皆さんから市民の皆さんまで意識していただかなければならないところで、正しく価値を届ける上で必要なことになっていきます。

DS.INSIGHT

中川ヤフー株式会社が提供するデータ分析ツール「DS.INSIGHT」は検索データの結果から有効に使えるデータを簡単に知ることができます。検索のトレンドを知ることで、そこに向けて無駄のない施策を打つ手立てとなりえます。DS.INSIGHTのポイントは、データを「みんなで見られるものにする」ということ。

中村:DXにおいて大事なことは「EBPM」(エビデンス・ベースト・ポリシー・メイキング=証拠に基づく政策立案)、つまりデータを元にした意思決定をする。今まで感覚やエピソードで作っていた政策を統計データをもとに作成することができるようになる。

中村:市民の皆さんの実際の行動や意見、検索ワードなどファクトをもとに政策決定ができる。そのデータをみんなが使えることに大きな価値がある。

中川:データを見る担当の人を決めてしまうと、結局その人の負荷になってしまう。DS.INSIGHTのライセンスをうまく使っていただくことで、DS.INSIGHTはみんながデータに触れる機会を作り、「データはみんなで見るものだ」というところを実現できるサービスです。

大切なのは「自分ごと化」

DXは何のためにやるのか?問題を自分自身が「自分ごと」として考えていくことが重要。

中村:問題を「自分ごと化」することについて。中川さんの講義を受講する学生の皆さんが課題に対し自分ごとになっていった変化点は、やはりユーザーインタビューですか?

中川:ユーザーインタビューはターゲットとなっている方3〜4人に対し何度も繰り返しやらせています。インタビューを繰り返していくうちにユーザーの言葉から滲み出てくるものがあって、それこそがユーザーが本質的に持っている課題だったりします。滲み出てくるものを見つけた学生さんは良いアウトプットをしていますね。

中村:ユーザーインタビューなど定性的な話をしているけど、その滲み出ているものは実は定量的なもの。DS.INSIGHTから出てきた定量的なものを学生や若い人に示して仮説を立てさせてみたりしてみると面白いかも。自治体も企業も若い人たちの視点から得られるものは多いし、若い人がエビデンスや市民の声を根拠に話ができるようになれるのは大事なことですね。

中川若い人たちはまだまだデータに触れる機会は少ない。「ここから着手すると面白いものが見つかるかも」とデータに触れることを指南するのは大人がすればいい。

中村:若い世代と上の世代のコラボレーションですね。

第2部からは八代市役所職員の黒瀬さんと森下さんも登壇。

これからの自治体が生き残っていくには

中村:DXは大きな行政の転換点だと思っています。今まで行政と市民は対立していたんですが、データが民主化されることによって何が起こるかというと、自分で自分の問題に対して問題解決ができるようになってくる。これまでは市民のために行政が何かをやるという流れだったけど、市民と行政が一緒になって問題解決できる転換点がDXだと思う。

中川:アイディアを出してくれる学生さんや若い人たちの存在は本当にありがたい。行政や大人とコラボレーションできるようになるといい。例えばSDGsの課題出しに学生さんが入ってくれると企業さんはすごく喜んでくれる。それは自治体さんでも一緒。社会に率先して足を踏み込んでくれることや若者の豊富なアイディア、ニーズが一致している。

中村:人口減少も進む中、街が生き残っていくってシビックプライドを持てるかどうかが重要になっていく。市民が自分でエビデンスを持って政策に意見を言えることがシビックプライドにつながる。

黒瀬:シビックプライドの根本は自助だと思う。デジタルの力を使って「自分の街はこうあるべきだ、こうしたい」とよりの声を発っすることができるようになった。我々はそれを束ねたり、受け止めて返してあげることで、街を一緒に作っていく好循環をができればさらに良いシビックプライドが生まれると思う。

本編のアーカイブ動画も全編無料公開!

そのほかのお話や参加者からの質疑応答などトークイベントはまだまだ続きます!本編はなんとアーカイブ動画が全編無料公開!是非ご覧ください!

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