はるばる沖縄までプログラミングを学びに来たぜ
価値を生み出せるようになってほしい。
SUNABACO代表 ナカムラマコト
「価値を生み出せるようになってほしい。」
初回の授業でそんなことを言われたと思う。
正直、「大袈裟な」と思ったし、ピンとこなかった。
ちょうど1年前、コロナで海外旅行にも行けないからプログラミングスクールに行くことを決めた。きっかけはそんなもん。3週間後には東京から沖縄へ飛んできた。
そんなフットワークの軽さが取り柄です。こんにちは、SUNABACOコザ5期のクララです。
なぜわざわざ沖縄まで来たのか。
SUNABACOのプログラミングコース(通学)は2ヶ月55,000円。
飛行機代+沖縄での宿泊費+受講料 < 東京のプログラミングスクール
この価格破壊っぷりが決め手だった。あと、沖縄暖かいし。
沖縄は小学生の時に一度だけ家族旅行で来て以来、人生2回目。当然知り合いはいない。ドキドキしながら授業初日を迎えた。受講者は意外と女性が多く、ほぼ全員プログラミング初心者。みんなでわからないなら怖くない。(何が)
しかしここはSUNABACO。
「手取り足取り教えないプログラミングスクールです。」
はい?
「ググり力をつけてください」
わからないことは聞く前にググれ、見つからなければもっとググれ、ということらしい。
ふふふ。もともとググるのは得意だ。友達に「探偵」と 笑われる 呼ばれるほど。
以前OLだった頃、暇潰しに子会社の社長の好きな食べ物を調べようとして、最終的にその人が別の所に金を流しているかも…という情報まで調べ上げてしまい、軽く報告したら本社の取締役たちが大騒ぎになった。そのレベルでググるのは得意だ。
だがしかし、
プログラミングは全く新しい分野。最初の頃はググるためのキーワードがわからなくて「聞いた方が早いじゃーん!」と思ってイライラ!
だって、HTMLもCSSもJavaScriptもPythonもGitHubもjQueryも「はじめまして」すぎて!
はじめましてー!クララです!身長167cm!好きなミスドのドーナツはゴールデンチョコレートです!と、各言語に挨拶したいくらいだ。世界に挨拶している場合ではない。
初めの1ヶ月半はとにかく 詰め込まれた いろいろ勉強した。大人になると予習、授業、復習を週5回するだけで思考回路はショート寸前。息抜きに毎日筋トレしてたら2分もプランクができるようになった。プログラミングスクールって筋肉つくんですね。
授業で各言語でどんなことができるか一通りやったけど、ついていくのがやっとで身についた感はなかった。こんなんでいいのかしらん?
しかし勝負はここからだった。
残りの2週間は卒業制作。怖いもの知らずの初心者軍団。自分達にできることとできないことの区別もつかない。こんな物を作ってみようと着手するも、ボタン1つつけるのも・・・む、ず、か、し、い!世のプログラマーさんは錬金術師か創造主なの?
先生たちは心を鬼にして、できるだけ教えず生徒にググらせる。
ググって… ググって… ググって…
できたー!
「本当だ、ググればできるんだ・・・。」
それを体感したのが卒業制作の一番の収穫だった。プログラミング道の入口に立てた感じ。プログラ民としての旅はまだ始まってもいない・・・。
こうして私のプログラミングコースは終わった。
デザインコースがやってきた
2ヶ月のプログラミングコースが終わったところで、今度は1ヶ月のデザインコースを受けることにした。プログラミングの卒業制作で「何を作るにしてもまずはデザインありきだ。でもデザイン全然わかんなーい・・」と痛感したのだ。デザインコースは周囲の評判がよかったので、授業で何をやるのかわかってないのに申し込んだ。
そんなフットワークの軽さが取り柄です。こんにちは、オンラインデザインコース1期のクララです。
今度はオンラインコースなので家のソファーから受講。ノーメイク&パジャマ上等。
デザインは問題解決のツール。デザインはアートではない。
SUNABACOデザインコース講師 Coiai Chang
「デザインは問題解決のツール」
「デザインはアートではない」
デザインというときれいな色や形を作るアートを思い浮かべるけど、そうではなくて、いかに使いやすく機能するか設計するかがデザインだと。
おもしろーーーーーい!
そうだよねえ。例えばどこにボタンがあるかわからない自販機って、それはもう自販機じゃないもんね。
これがデザインの勉強かー!
はー、だいぶ思っていたのと違った。目が覚めた。
そんなデザイン概論だけでなく、フォトショップ、イラストレーター、XD等、Adobeツールの使い方も教わった。これは実用的!世の中の広告はこんな風に作られているのかと謎が解けた。こんな武器を手に入れたらどんな広告もポスターもコラも作れる気がするよ。特にコラね!(Twitterのコラに精を出しました。)
入口だけ教えてもらえば、あとはプログラミングコースで鍛えたググり力でなんとかなる!いや、なんとかする!
授業では作業に集中して、後で録画を全部見直してノートにとった。録画をもう一度見れるのがオンラインコースのいい所。
1ヶ月、あっという間にデザインコースは終わった。苦しんだプログラミングコースと比べると、すごく楽しかった!笑
早速仕事をもらったぞ!
デザインコースが終わった瞬間、友達からデザインの仕事をもらった。「フォトショとかイラレとか使えるようになったんだよ。フフン♪」と周りに言い散らかしておいた成果だ。
商品パッケージの柄やフォント、説明書きを作成する。早速イラレの出番。まさかこんなにすぐに仕事で使えるとは思わなかった・・私の人生待ったなし。
自分が行動した分だけ人生の歯車が速く回る。すると自分の周りの歯車も速く回って、予想の斜め上から物事がどんどん自分のもとにやってくる。
そして遂にサイト制作の依頼が!
秋には友達からサイト制作の案件をもらった。「プログラミングスクール行ったから、Webサイトくらい作れるよ。フフン♪」とハッタリを言い散らかしておいた成果である。
そして私は思い知った・・。
ググり力がいかに大事か・・!
ググらないと何もわからない私。
テーマって何?サーバーに乗せるって何??
目に「?」マークの焼印が押されていた(?o?)
そんなんでよく引き受けたな。勇者よ。
でもググれば答えが出てくる!プログラミングコースでうまくググれずイライラしてたのは無駄じゃなかった!いや、むしろ必要だった。
デザインコースで習ったことを思い出し、どうしたらサイトが見やすいか、使いやすいか、機能的になるようデザインした、つもり。やってみて痛感する自分の知識と経験の無さ(泣)
会員サイトとECサイトも入れて、決済機能、ログイン機能も入れて・・・。
調べて調べて、時間はかかったけど1人でWEBサイトを作った。
最後の夜は大晦日。新宿のカフェで徹夜。初日の出を見ながら帰宅した。
納品時に依頼主である友達に「すごく、難しかった。初めて作ったから・・。」と言ったら、
「いやー、初めてのサイト制作でやらせる難易度じゃないよねー笑」
・・だよね!?
価値を生み出すということ
初めてSUNABACOに足を踏み入れてからちょうど1年が経った。1年前はコード1行も書けなかった私が3つ目のWebサイトを作っている。
プログラミングコースで鍛えたググり力。
デザインコースで教えてもらった機能としてのデザイン(そしてコラの作り方)。
役に立ってるじゃん。
まだまだ初心者なので、毎回「機能するデザイン」に悩み、思い通りにパーツを配置できなくて何時間もかかり、海外から作業しようとしたら自分のサーバーの海外ブロックガードにひっかかったりと、学ぶことだらけ。その度にググってググってまたググる。逆に言うと、
うまくググれるようになれば、一人でなんでも作れる。
これってすごくない?何かを新しく身につけるために学校行ったり資格取るのにお金使ったりしないでも自分の力でなんとかなるんだよ?ググるのは世界中いつでもどこでもできるんだよ?私はすごい魔法を手に入れてしまったのでないか?(錯覚)
初めて自分が作ったWEBサイトが公開された時に実感したことがある。
「このサイトを誰かが見て、情報を得たり、物を買ったりして、サイトの中の人と外の人を繋げる。そんな場所を私が作ったんだ!」ということ。
あ、そっか。最初は大袈裟に聞こえた価値を生み出すという言葉は、ほんの小さなものを作ることだっていいんだ。
誰かの役に立つ、価値ある物を作る。
私が作ったのはどこにでもあるようなサイトかもしれないけど、誰かの役に立つために作った物は、その人たちにはユニークな価値ある物になる。自分で作った物を世に出して初めて「価値を生み出す」という意味がわかった。 SUNABACOはその入口を用意してくれた。そこからどう進むかは自分次第!
さあ、今日もググる!