2022年3月16日中村マコトによる特別トークイベント「これから地方の活性化のために必要なこと」を天草市で開催しました。
このトークイベントはYourubeで公開中です。
登壇者紹介
中村良
株式会社SUNABACO代表取締役(詳細はこちら)
スピーカー
シリアルアントレプレナー
アクセラレーター
UXデザイナー
テクノロジストとして数々のスマートシティ、
シビックテックなど先進プロジェクトをリード。
日本最大級のプログラミングスクールSUNABACO代表として、
リカレント教育、次世代の教育に関わる。

地方の活性化のために必要なこと
変化が激しく不確実で様々なものが変化するVUCAの時代である今、地方を活性化するために必要なことはなんでしょうか?


経済で確実にわかっていることが一つあります。
人口が増える時に経済は発展して、減る時に衰退していきます。
これからの日本について中村はこう話します。

特に日本はこれまで人類が見たことのないような少子高齢化社会が訪れる中で、このままだと経済は確実に落ち込んでいきます。

経験をもとにものを言うことが当てはまらない時代になってきています。それができたのは右肩上がりの時代だったからなのです。


窮地に追い込まれた時に一番生存確率が高いやり方が「よく見てよく考える」
状況をよく見て、教養や知見をもとに自分で判断することです。
DXについて
DXをやる理由について、中村はこう話します。

少子高齢化、人口減少の世の中で役所のサービスですら人手が足りなくて受けられなくなります。
そのために、機械ができることは機械にさせて、人にしかげきないことを人がやる。
これがDXの目的です。
生き残るためのDXについてこう話します。

例えばキャッシュレスを進める理由。
おそらく限界集落ではまず最初に金融が麻痺します。
末長くその地域で生活するにはキャッシュレスが必要になります。

今キャッシュレスをやろうとすると、お年寄りなどから「取り残すのか」など批判を受けますが、そうではないのです。
最終的にはそう言う人たちを取り残さないためにやらないといけないのです。
EBPM「エビデンス・ベースト・ポリシー・メイキング」

DXにはもう一つ目的があります。
データを活用して物事を決めることができるようになっていきます。


EBPM「エビデンス・ベースト・ポリシー・メイキング」
今まで勘や経験で決められてきたものを根拠のある統計データを分析して合理的に政策を決めていくことです。

統計でわかっていることの一つとして、若年女性の流出率が50%以上の自治体はいくら出生率を上げても人口減少は止まりません。
地方が生き残るために

まず第一に地方が生き残るために大事なことは、人口減少で町がなくなるかもというのはリアルな話だということを多くの市民が理解することです。


定量とは、数字で表せる要素のことで、AIなどで統計からわかることを言います。
定性とは定量とは反対で数値化できない目標です。

定量的なファクトである数字を把握しなくてはうまくいきません。
定性的な調査として、当事者の意見を汲み取らなくては物事は進みません。

決定権者が自分の経験の範囲でやっていて物事が進みますか?
これから変化の激しい時代ではそれでは進まないのです。
本当に街を活性化したいのであれば今までの時代とは違い、データに基づいて本質を捉える必要があるのです。
まとめ
以上、3月16日に開催された「これから地方の活性化のために必要なこと」のレポートでした。
今後天草市では、後4回イベントを予定しています。
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