八代市、トヨタ自動車九州など異業種混合でDX人材育成講座を開催しました

2022年3月19日(土)にDX人材育成講座の卒業制作発表会がトヨタ自動車九州が運営するGarrawayFで開催されました。

発表会はYoutubeにて配信中です。

今回で4回目となるSUNABACOが主催するDX人材育成講座の概要

DX人材育成講座の概要

受講期間:2月10日(水) – 3月19日(土)

受講場所SUNABACO八代GarrawayF、オンライン

受講時間:コース1(月、水、金 14–17時)、コース2(火、木 19–22時 / 土 13–16時)

参加組織:八代市、八代市内企業、県内自治体、トヨタ自動車九州、トヨタ自動車など

DX人材育成講座とは

DX化による大きな変化を起すためには、ただシステムを導入することでは上手くいきません。本講座は自らテクノロジーの力を活用していける人材の育成講座です。

そのために、テクノロジーの学習だけではなく、問題解決能力を養うカリキュラムを作成しました。さらには、それを組織の枠組みを越えて共に学び、多様な形のチームのリーダーとして協働できる人材を生み出す環境を用意しています。

発表内容

第4期DX人材育成講座では計7チームに分かれ制作をしました。

制作内容は、「身の回りのことがらに関して、現状よりも”よりよく”できるものを見つけ、実際に手を加えてください」というものです。

1・チーム オールトヨタマン

1チーム目の制作は、耳の聞こえない人とのコミュニケーションアプリです。

ノーコードツール「Glide」を使用し、筆談機能・文字入力でのトーク・音声文字起こし・手話一覧機能の4つの機能を実装しました。

このプロダクトは、社内など身の回りで耳の聞こえない方がいるなか、マスク着用の影響でコミュニケーションが取りにくくなったという背景の元制作されました。

制作は、ユーザーインタビューを実施し何が求められているのかを都度確認しながら行われました。

実際の制作物はこちからご利用いただけます。
https://close-team-9506.glideapp.io/

2・チームB

2チーム目の制作は、内戦番号検索ツールです。

紙の資料・文書のデジタル化を進めることで業務効率化を目指し制作されました。

実際の現場で内戦番号を探すのに手間がかかると言うインタビュー結果をもとに、プロトタイプを制作。
その後、実際に使ってもらった上で意見を集め、機能の改善を行いました。

実際の制作物は発表中に動画で紹介されていますので是非ご視聴ください。

3・UQちゃん

3チーム目の制作は、有給取得促進ツールUQちゃんです。

地方公務員の有給取得率が低いという困りごとを解決するため、ユーザーインタビューから原因を導き出し制作しました。

インタビューでは、市役所職員の46%が取得しにくいと答えたのに対し、トヨタ自動車九州では約70%がとりやすいと答え、それぞれ組織での意識の違いが見られました。

しかし、トヨタ自動車九州の方では年度末での駆け込み取得が多いという問題が発覚し、それに対して分析を行いました。

完成したプロトタイプでは、課内及び係内の職員の年休取得予定がわかるカレンダーが実装されました。

4・チーム 冷やっこ

4チーム目の制作は、独身一人暮らし男性をメインターゲットとした、料理のやる気に応じた提案を行うアプリです。

コンセプトは、悩まず、楽に、楽しく、安価な料理を一人暮らしの方向けに提供すること。

さらに、1週間の献立を提供することで、賞味期限切れによる廃棄を防ぐことができます。

特徴は、やる気に対応していることです。
既存のサービスとは異なり、その時のやる気に応じて提案してくれます。
特にやる気0%があることに魅力を感じたユーザーもいたそうです。

実際のサービスには上画像のQRコードか、こちらからアクセスできます。

5・チームE草

5チーム目は社内文書管理の最適化です。

社内文書(作業要領書)データについて関係者と情報共有がされていないと言う問題を解決するため、保管場所管理ツールを制作しました。

SharePointリスト上に情報を保存し、PowerAppsで見た目を作成することで、Microsoft365製品を使用している現場では無料で導入できるようになっています。

6・チーム 父親F

6チーム目の制作は、親子間のコミュニケーションツールです。

制作メンバーは子育て中の父親ということで、仕事が忙しく子供と会えないことが寂しいという問題の解決を試みました。

制作では、Lineのようにメッセージをやりとりするアプリとは違い、クイズという遊びの要素を加えることで、子供も楽しんでコミュニケーションが取れるような工夫がされています。

7・チーヌ

7チーム目の制作は、メンバー間の情報共有を目的としたゆるコミュニケーションツールです。

LineやTwitterなどの既存のSNSとは違い、ちょっとした情報を一言投稿することでコミュニケーションのきっかけを作り、カテゴリソートして投稿や閲覧ができるという機能を備えています。

制作はノーコードツールbubbleを使用しています。

投稿画面では、カテゴリの指定と「何が、どこで、どうした」という入力部分があり、一言の投稿でも伝わるように設計されています。

まとめ

以上、DX人材育成講座4期の卒業制作発表会レポートでした。

各チーム、八代市役所、熊本県庁、トヨタ自動車、トヨタ自動車九州など異業種混合での制作になっています。

次回開催や各種スクール、講座については公式サイト公式Twitterにて広報しておりますのでぜひご確認ください。

以前のDX人材育成講座のレポートはこちらから閲覧いただけます。