2023年1月28日にSUNABACO高松にて行われた、トークイベント「その努力、無駄にしたくないなら外に出ろ # たかまつ解呪キャンプ」。
登壇者紹介
猫山課長
https://twitter.com/nekoyamamanager
ゲストスピーカー
金融機関勤務の現役課長、46歳。本業に勤しみながら「半径5mの見え方を変えるnote作家」として執筆活動を行い、SNSで人気に。所属先金融機関では社員初の副業許可をとりつけ、不動産投資の会社も経営している。noteの投稿以外に音声プラットフォーム「voicy」でも配信を開始。『日刊SPA!』で連載中。
副業を目指す
サラリーマン
ゲストスピーカー
コンサル業務に励むサラリーマン。
プログラミング、Webマーケティング等を学習し、デジタル副業を目指す。
年収2,000万の転職先に内定をもらうも辞退。
今橋 計貴
https://twitter.com/pegageral0203
ゲストスピーカー
世界最大の代理店ネットワークグループの日本法人
元代表取締役社長、事業を本国法人にバイアウト
これまでの主なクライアント:ネスレ、ニューバランス、
ケンタッチーフライトチキン、シスメックス、阪急阪神グループ、NTTグループ、ユニリーバなど
中村まこと
https://twitter.com/nakamakoko
モデレーター
シリアルアントレプレナー・アクセラレーター・UXデザイナー
テクノロジストとして数々のスマートシティ、
シビックテックなど先進プロジェクトをリード。
日本最大級のプログラミングスクールSUNABACO代表として、
リカレント教育、次世代の教育に関わる。
Twitterに滲み出るサラリーマンの苦しみ
Twitterをやる中でこちらも金融垢なので金融垢に絡んでいくようにしたらいろんな感情がタイムラインに流れてくるわけです。
そこで金融クラスターのみんながどこまで苦しんでいるっていうのがやっぱり目に付く。
それは銀行じゃなくて他の業種の方もそうですがとにかく日本のサラリーマンってめちゃめちゃ苦しんでて、全然ハッピーに見えない。
40代にもなると、仕事がある程度できるからすごく省エネで一定の成果が出せるようになってる。
本当に効率化された状態になっていくんですけど、その中でこう
細胞が沸き立つような何かがあるかといえば、ない。
真面目と思考停止は違う
ちなみに今日めっちゃ真面目なみなさんが多くいらっしゃっている。
真面目って何かというと、言われたことを言って大人しくしてるみたいなことが真面目じゃないですか。
経済が右肩上がりに上がっていて、みんな同じことをしたらうまくいくよねっていう時代の考え方なんですよね。
これからは変化が多様な時代で、人類が見たことがないような少子高齢化社会がやってきて、今まで会社がやっていた年功序列が崩れ終身雇用も終わる。
いわば社会は変化してるんです。
今までの真面目は言うことを聞くことだった、だけど言うことを聞いてたらこのままだと死んじゃう時代来るんですよ。
経営者もよく分かんないっていう時代来る中で
一番の真面目は思考停止しない。よく見てよく考える、自分で決めていくこと。
SUNABACOでは常にそれを実践している。
勉強とか学びを続けるっていうのがなかなか難しくって、それができるのが環境がすごく大事かなと思ってるんですけどSUNABACOはその辺が本当にすごくデザインされてるというか、
環境が素晴らしいなというふうには日々実感してます。
本当にそうなんですよね。びっくりしました。
自由な空気が溢れてる。
自由の空気を吸う。
アンコンフォートゾーンのありか
SUNABACOのなかまこさんをフォローしたらどんどんSUNABACOが楽しそうに思えてきて、僕が求めているものがありそうだなというのは直感的に感じ始めたんですね。
行けば何かあるという直感的なもの。
僕みたいな人間は度肝を抜かれたんですよ。
こういう世界もあるんだということと、こういう世界でもいいんだみたいな。
そう感じたんですね。
人間って基本的にすっげえ自堕落な動物なのでモチベーションで頑張るのができないです。
猫山さんに飛び込んでもらった自由な空気を吸うということは何かというと、
あの自由な空気、会社で生き詰まるような思いをしていればしているほどこの自由な空気なんだって。
やっちゃいけないやっちゃいけないって言われてる瞬間に実は僕らは自主的にそこで自己決定をしてその瞬間に脳みそから抑圧されてればされてるほど気持ちいいのが出るんですよ。
人間一回自由の空気を吸い込むとそれを求め出すわけですよ。
モチベーションに頼っても人間うまくいかないけど体験でそういうものができたら。
会社以外の自分に存在価値はあるのか
人生100年時代って言われてるじゃないですか。
戦略的に自分のキャリアデザインを始めないといけない。
僕らの寿命とか働ける寿命ってんどん伸びているんですよね。
100年時代と本当嘘とか何でもなくて社会保障が細っていく年期はどんどん繰り上がっていくとなると働かなきゃいけない時間がどんどん伸びていくし定年も伸びていくじゃないですか。
老後って、退職して引退した後から老後になるんですよ。
例えば80まで現役だったら老後問題というのは80以降になるじゃないですか。
だからずっと死ぬまでもし現役でいられたら老後問題って消えるんですよ。
じゃあそこまでずっと働きたいですかって言われたら、ちょっとなって思うと思うんです。
逆に僕は働きたいんですよね。
社会にボランティアでも活躍の場というか自分のいる意味を見出せるのはいいけど、
だってずっと家にいてテレビを見るみたいな生活って
もはや死を待つだけのゾンビじゃないですか。
そうなんですよ。
やっぱり会社以外の自分の存在価値が認められているものがない、定年がない自分次第のエリアというのは絶対にこれからみんなが持つべき。
会社は勤めててもいいんですけど会社以外の価値基準で、自分の価値基準で走れる補足がないとまずいと思っていて。それで本業を少しカバーできるだけの副業でも信念でもいいのでそういったものを今から少しずつ準備をしていかないと何しろ人生は長すぎる。
会社からのオーダーっていうのは恐らく業界を問わずどんどん厳しくなっていく中で自分ってものを保っていくのって人生めちゃくちゃきついんじゃないかなと思います。
常にキャリアをデザインし続けていって勉強しないといけない、
自分がどういうふうに稼いで有利に展開していくかっていうことを考えないといけない。
外に出て交わることで自分の知らない強みに気づく
上記を踏まえ、キャリアデザインしないといけないけど40代世代ってキャリア教育を受けていない。
会社の中だけにいて滅びるのではなく、何をやるかというと外に出て人と交わる。そこで自分が気づいていない強みを見つける
今、今橋さんの会社の資金調達をしていて。
すごい新しいことをやっているんですが、goennという会社で、「お墓のDX」みたいなことをやろうとしてます。
人口ピラミッド上どうしてもこれから死ぬ人が増えて、お墓足りなくなって、でも自治体ももう公共のものを増やしたくないといった中でどうやっても稼げるはずなのに銀行はしれっと出さない。
銀行はどうしても前例主義的な文化が強いので、出してきた計画の妥当性はどうなのか、前例または似通った事例といった比較対象とどうなのか、というところにこだわる。
事業性評価、つまり商売を理解して商売の可能性を見抜くなんてそうできない。
勉強はしているがやはり経営者とバンカーは根本的なところが違う。
経営者じゃないのに経営者が魂込めて作ったものを正確に査定できるはずがない。
何が起こったかっていうと、今橋さんと「地銀のノリ悪いね話通らないね」と言ってたらある別の大手メガバンクが平気でポンと出してきたんです。でもそれは事業性の評価じゃなく今橋さんの繋がりでその部長格が知り合いでちょこっとこんなのあるからって言ったら通った。
僕らはこれにびっくりしたけど、銀行クラスターの皆さんにはわかる話ですよね。
僕ら事業家からすると全くわからなくて。
そこで僕が相談役に入ってくださいと言われて話をしたが、ここでのアドバイスは別に他の銀行クラスターのみなさんでも同じことが言えたはずなんです。
違いといえば僕はずっとアウトプット、発信しててコミュニティーに迎え入れていただいてたので話が来たっていう。
副サラさんが2000万の転職に成功して「俺イケんじゃん」って思ったことも
2000万の転職、本当にびっくりしました。
申込は気軽な感じだったのに、だんだん活動していくうちに現実味を帯びてきて
それって何かっていうと自分の売れるものとか人が必要としてくれるものって実は実は自分の中や、同じような人たちが集まった中、同じ会社の中では当たり前なので、それがスペシャルなものに思わないんです。
だって自分の良いところって当たり前に持っているのでなんか特別だと思わないから。
じゃあそれをどうやって発見できるかっていうと人と交わって会社以外の人と交わった瞬間に「あなたのそこすごいね」って評価された瞬間に「これ売り物になるんだ」って思う
なので実は会社の求める資格とかそういうことをやっていちゃダメなんです。
会社の外に出て、会社以外の人と交わることが必要なんです。
自分をブランディングして売り出すためのマーケティング
これからは労働者はいくつもの種類の仕事、マルチタスクをこなせる高いレベルのメタスキルを持っている必要がある。
いろんな業界で通じるようなスキル、他のスキルを取得するためのスキル、いわば学べる力。
そこで何を学んだらいいか、何が必要かというとマーケティング。
自分をブランディングして自分は何が得意かというのを
外の人と交わって気づいて売り出していく、これもマーケですよね。
マーケができると多分何しても生きていける。
僕らは大手に対しても偉そうにマーケについて言っているけどそこに至るまでに相当のリサーチをしています。
そうですね、リサーチができないとマーケターにはなれないですね。
猫山さんが自分のブランディングどうしようと思った時に、それが当たっているのか、世界に需要があるのかってとりあえずアウトプットして試した
やっぱり打たないと響かない、打ち続けると必ず何かに反応があって求められているかが確認できますから
優れたマーケターとは天才的なライティングができるとかではない、リサーチしてアウトプットした中から反応をみてこれは売れるね、という体験を重ねる
みなさんが一番わかりやすいのってイチローですね。
イチローは常にヒットを打ち続けていて、狙ったらホームランが打てるというんですね、それはどんな角度でどう当ててこの球場だったらどうしようっていうのを明確にわかっているから。
環境を把握して、頭の中にインプットして体が動くという話です。
それの根本でいうと
多分自分の会社だけにいて一人でいてやってると自分の売りが何なのか分かんない。分かんなかったところを猫山さんも副サラもアウトプットして外から評価を受けて これが売り物になると気づいた。
noteも狙っています。
いろんな記事をリリースするのって怖いんですけどどういうふうなものに刺さるのか、徹底的に考える。
僕は凡人なんだけど、普通に考えて凡人のほうが多いじゃないですか、凡人の気持ちが分かるってことはより多いマーケットの消費者の気持ちが、超人よりも俺の方が分かるっていうのがあったんですね。
これが今の時代のすごいところ。
昔は超人の考えたものを凡人は越えられなかったんです。
でも今僕らは
小さくアウトプットを出して反応を見て是正して、専門用語で言うと「グロースック」と言うんですが、アウトプットの積み重ねをしていって調整をかけていくといつのまにか超人のアウトプットを超えているんです。
可処分時間を作り、やるべきこと
あともう一つそうやって自分を自己成長させていかないといけないっていう時代の中で、実はすべての投資、お金を働かせるのもそうなんですけどすべての投資って時間を投資するところから始まるんですね。
最初にできる投資で誰もが必ず時間を投資する中で勉強とかいろんなキャリアを変えていくっていう中でも実は一番大事なことは
勉強しないといけないっていう世の中に来てます。
ただ、たとえばFPの勉強しましょうとは違うんですよ。
会社とかに言われたから無自己にそれをやりましょうっていう話ではなくて自分で考えて自分はこういうことが得意じゃないかっていうことが分かった中で、こういうことを伸ばしていくために何が必要か自分で考えようっていう。
可処分時間の中で大事なことは自由なんです。
自分でその時間をどう使うかっていう自己決定をできるかどうかっていうことを通った時間の使い方をしないとダメで。
情報を取って精査してチャレンジしてアウトプットして繰り返せる時間を持った人間からどんどん上がっていける。
会社の自分の働き方って皆さんもそうだと思うんですけど、どんどん効率的になってきててかける労力っていうのがすごく少なくなってくるんですよね。
それはただ単に時間だけじゃなくて体力とか精神力とかそういったものを投入するのもどんどん少なくなって済んでいくので、そういったものを副業というか別の方に割り当てていっていうのが必要。
少しずつ限界を引き上げていくっていうことが時間かかるんですけどやっていかないと副業っていう中でやっていくのはやっぱり厳しい。
猫山さんってたぶんめちゃめちゃ仕事のために勉強とかをしてきたタイプで、それって今まで可処分時間と思ってたものは会社の中で能力を輝かせるための時間で、自分の人生をどうにかしたくてどうか変えたいがために自分で考えて使うっていう時間じゃなかったんじゃないですか
そうそう、会社というか副業やる前は流されてたっていうのがよく思ってて、あとオン・オフを分けるようにしてたんですね。
それって本当に社畜って言い方よくないですけど仕事の時間とオフの時間というのを明確に分けるっていうのは本当に会社への考え方だなって最近よく思うんです。
人生って途切れないじゃないですか死ぬときまで仕事の時間とオフの時間って分ける必要はなくて、やりたければ別に自分の会社のビジネスは会社のビジネス、自分のビジネスは自分のビジネスってとりあえず持っててそれでシームレスにやればいいのかなって思うんですよね
銀行クラスタさん見てるとすげー真面目ですげー超人的で、俺たちよりめちゃめちゃ優秀だと思ってて、朝4時から勉強会やってるじゃないですか。
それに参加してる人今日もいらっしゃってて、それはすごい努力だと思うんだけど、自己決定で努力の能力を使わないとちょっと辛いことがないかなってめっちゃ思うわけですよ。
なんでそういうことが起こるかっていうと会社にいると自己決定をすることを忘れてしまうんです。自分で決めて自分がやりたいことをやれるっていうことは不可能なことなんじゃないかってだんだんなってくるんですよ。
だから自分のコンフォートゾーンから出てこういうとこに出てくるって超絶大事だなーって思うんです。
この自由の空気を吸うとたぶん戻れなくなります。
これからの時代の中でめちゃめちゃたぶんそれは役立つと思うのでぜひそうやってもらって。
こういうのまたやりたいですね。
次はコザか江別ですね。
大人の棚卸をして、報われる努力をする
僕らが勧めているのは、年に3日でもいいので、有給とってこういうとこに来て、自由の空気のなかで自分は何でもやれるし何もにもなれるし何もにもならなくていいっていうことを思い出すことが超絶大事なんだと思うんですよ。
大人の棚卸ですね。
棚おろしをしないと、会社の中での自分が全ての自分になって、実は会社もそういう人を期待していないんですよ今。
今会社でも本当に求められる人は、会社も変革できて新しいことをやってくれて自分で勉強してくれる人がとっても欲しいんですよね。
人材の業界とか見るとまさしくそうなんです。
いやうちの会社そうじゃないよって思うかもしれないけどそれはその会社やばいですよね。
やばいと思う中で、年に3日でもいいからこういうとこに来て空気を吸って自分何でもなれるしどうでもなれるしやれないと思ってたことはやってる人いるんだって感じてもらうと多分それが一番の自分が変わるためのエンジンになると思うんですよね。
で、努力してるなら、努力も報われるほうがいいなって
めちゃくちゃ思います。
登壇いただいたゲストの皆さん、この度はありがとうございました!