地方都市が、これから生き残るには。「デジタル化に取り残されないために」イベントレポート!

登壇者紹介

中村まこと

株式会社SUNABACO代表取締役

https://twitter.com/nakamakoko

モデレーター

シリアルアントレプレナー・アクセラレーター・UXデザイナー
テクノロジストとして数々のスマートシティ、
シビックテックなど先進プロジェクトをリード。
日本最大級のプログラミングスクールSUNABACO代表として、
リカレント教育、次世代の教育に関わる。

Profile Picture

「おじいちゃんだって、Amazonやネットフリックを使って、便利で豊かな生活をしたい。」

中村:私の友人が、アレクサを実家のご両親にプレゼントされたそうです。

すると70代のご両親がめちゃくちゃ使いこなしてて、すごく感謝されたそうです。

アレクサだったら、Amazonで買い物も音声でできます。Netflixは歴代の映画や人気のテレビ番組など見たい動画コンテンツが見れて、面白いじゃないですか。

アレクサはボイスUIです。声で指示ができる。
スマホやPCはグラフィックUI と言って、画面を通じて、操作をして指示を送ります。グラフィックUIはPCやスマホなど画面操作に慣れている人にしか使えない。

声だったら、誰でも指示を送ることができる。


便利だから使うことができるんです。

大手携帯電話会社のお出かけスマホ教室のような、デジタル過保護ではダメなんです。
新しいことに挑戦するって、億劫になるじゃないですか。
少し覚えるのがめんどくさそうで。それだったら使わなくていいや、今のままでいいやって甘えが出てしまうんです。

そしてそういう人から、結果としてデジタル化から取り残されてしまう。

消滅可能性都市からまず最初に起こる事とは

中村:消滅可能性都市というものがあります。


2040年までに、人口減少により行政サービスが維持できなくなる地域が日本中に出てきてしまうという事が統計データからわかっています。


八代市は消滅可能性都市ではないですが、隣接する自治体はほとんどが消滅可能性都市です。

人口が減ると、民間サービスが立ち行かなくなります。ものを売ったり、買ったりする事ができなくなってしまいます。

過疎地域でまず最初に起こるのは、金融のマヒです。


銀行の維持コストの1/3がATMです。だから、儲からない地域にはATMが置けない。

過疎地域のお年寄りが困らないためにキャッシュレスをすすめないといけないんです。

弱者を守るために、ITでコストを最適化して、無駄なコストを削減することが大切なんです。

弱者こそ、デジタル化に取り残したらダメなんです。

ITやスマホの歴史は、便利だから使う歴史なんです。

ITリテラシーが高いと稼げる

中村:総務省の調査によると、ITリテラシーと収入には正の関連性がある事がわかっています。

親が子供にスマホを使わせないで、ネットなんて使わなくていいよ、と言っているご家庭は、

将来稼げなくなります。

地方都市では、稼げる街にするためにITリテラシーはとても重要です。

人口が増えると経済が豊かになるという事がわかっています。

若い女性が50%以上流出する街で、いくら出生率を上げる施策を打っても効果がない。

人口が増えるためには稼げる街ということが大切。出生率を上げるためには、稼げるコミュニティという事が大切です。

我々SUNABACOが解決したい課題は、地方の都市の課題、

その街が住めなくなってしまう課題をどうにか食い止めたい。

そのためには、高収入で稼げるようになるために、学び続ける必要があるんです。

学ぶ人が集まって、稼げるようになって、街が豊かになっていきます。

情報を仕入れて、誰でも便利に使えるようになるという体験が必要です。

コンピュータやインターネットが、水や空気のように、誰もが使えるような世界へ

中村:”コンピュータやインターネットが、水や空気のように、誰もが使えるような世界へ”

これは13年前に、この事業を立ち上げた時からずっと言い続けて、これを目指して事業しています。

我々SUNABACOは、本来的には、誰もが、みんながコンピューターを使えるようになるのがコンピューターの目的だと考えています。

しかし、まだ時代が追いついてない。PCが使える人しか、PCが使えない時代です。。

ましてや、PCが使える人が、PCを使えない人に対して高飛車な態度で接している場面を見たり感じたことはありませんか。PCの用語も横文字が多くてわかりづらいですよね。

このような状況では、PCが使えない人が、PCやデジタルを毛嫌いしてしまうようなアレルギー反応が出ても当然です。

SUNABACOでは挫折率1%以下のプログラミングスクールを行なっています。

スクール初日、初めてPCに電源を入れる方が参加されることも珍しくありません。

プログラミングのコードが書けるようになる以上に、一度、プログラミングスクールなどを通じてPCを使った便利さを一緒に体験することが大切です。

SUNABACOで学び、稼げる街になって、地方都市が未来に生き残っていく。
そのためのお手伝いをSUNABACOでさせて頂いています。