地方の若者がクリエイターになるには

この記事では、2022年11月19日に行われたトークイベント

「地方の若者がクリエイターになるには」の内容をお伝えするレポートをお届けしていきます!

登壇者紹介

芝村 至

AOI Pro. プロデューサー

ゲストスピーカー

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森本 匡彦

AOI Pro. プレゼンチーム
プロダクションマネージャー

ゲストスピーカー

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中村まこと

株式会社SUNABACO代表取締役

https://twitter.com/nakamakoko

モデレーター

日本最大級のプログラミングスクールSUNABACO代表として、
リカレント教育、次世代の教育に関わる。

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クリエイティブのチャンスが、みんなの手元にきた

ナカムラ

TikTokなど、一般の方がスマホで撮った動画が突然バズることが今、起こっている。
これまでは、大手のAOI Pro.さんみたいなプロの動画のクリエイターさんが作ったものしか世の中に出なかった。

今では、高校生が撮影した妙見祭(地域のお祭り)の動画が突然バズるかもしれない。

芝村

それは多分にあると思います。

ナカムラ

SNSで一般の若いクリエイターが作った作品に、敵わない感覚ってありません?頭を殴られるような衝動がめっちゃあったりするんですけど。

芝村

若い世代の才能がSNSが発達したことによって、イラストやCGや音楽の世界では世の中にすごく出てきやすくなっていますよね。

ナカムラ

SNSとか、お絵描きツールとか音楽ツールとか動画作成ツールがスマホだけで無料で使えるものが出てきていて、それで一発当てる事ができて有名になれる可能性も出てきましたよね。

夢の扉を、ちゃんとノックすること

ナカムラ

個人でクリエイターになれる時代にはなったんだけど、、、
そこから本当にやりたいものに辿り着くって、結構しんどい。

小さな無名の自分が、少しづつステップアップしていって、有名な人と一緒に仕事ができるようになるまでの道のりが果てしなく遠い。

AOI Pro.さんみたいなプロのクリエイターの人達と一緒に仕事ができて、そういう繋がりを持っている人の中で仕事ができる。そんな中で、「あのミュージシャンと仕事がしたい」と周りに言っていると、突然仕事が舞い込んでくる事もありますよね。

芝村

はい。まさに、憧れのアーティストと一緒に仕事ができるかもしれないと思って、それを周りに言い続けていたら、

ある日、突然その仕事を受けることになって、そこから、アイドルグループの仕事に繋がっていった事があります。

ナカムラ

大きな会社で、これが好きで、こんなことをしたいと周りに言い続けてたら、それが叶ってしまう。
そのネットワークがある。

芝村

それはかなりありますね。

ナカムラ

今、みなさんはYouTuberなど個人のクリエイターを見て、成り上がっていく事ができるかもしれない、それが良い方法だと思うかもしれないけれど、、、


NHKのプロフェッショナル仕事の流儀でヒカキンの日常を撮っている番組があって、吐きそうになるくらい大変。普通の人にはできない。普通に就職した方が良いって思えるくらい、個人のクリエイターでのしあがっていくのって、めっちゃ大変。

だけど、一度、大手のAOI Pro.さんみたいなプロダクションに入って、腕を磨きながら、これが好きだと言い続けていると、それがかなう可能性が高い。

芝村

一回どこかの扉をちゃんとノックして開けないと、次の道が開けないので、一歩踏み出していくのは特に重要かなと思います。

憧れの仕事を実現する

ナカムラ

音響の世界では、ツアーミュージシャンの専属のオペレーターが最高峰の仕事。
しかし、地方で音響の仕事を積み重ねていても、最高峰の世界にはのし上がることは、残念だけどできない。

だけど、東京の大きな会社に入って、腕を磨いていくことで、自分の好きな仕事に到達することができる可能性がある。

好きな、これをやりたいというものがあれば、もしもそれが映像であればAOI Pro.さんのような会社に入ってやりたいことを実現するためによいですね。

芝村

そうですね。僕の場合は、結果として憧れのアイドルと仕事ができる環境になりましたね。

ナカムラ

それどころか、アイドル部門がそもそも会社になくても、それをかなえる事が芝村さんはできましたよね。

森本

子供の頃からCMが好きで、大学では広告を作るサークルに入って、学生レベルでCMを作っていました。

学生の当時、AOI Pro. が一番好きだった受験生を応援するカロリーメイトのCMを作っていたので、それがきっかけで入社しました。

実は、そのCMを芝村さんが作ったと今回聞いて、すごく驚いています。

ナカムラ

さらっと、言ってるけれど、とてもすごいことですよね。


自分が好きで憧れていたCMがあって、それを作っている人に憧れてAOI Pro.に入社して、その人が今、隣に座っている。

熱意が仕事をつなぐ

ナカムラ

お二人は仕事が楽しいですか?

森本

楽しいですよ。根本的に辞めたいとか、ツラくてどうしようもないと思うことは全くないですね。

スケジュールが詰まって忙しい時でも、「脳が麻痺ってる」脳汁が出まくっている状態になります。

ツライとかそういう思いは忘れて、やっている時は一つ一つが楽しく思えています。

芝村

仕事が楽しいかと言われると、楽しくない時の方が圧倒的にある。


人と関わったり、失敗もしたり、、
でも続ける事ができる理由って、楽しいというか、面白い。やりがいがある。


ワクワクする瞬間がある。達成感がある。一回、経験するとクセになるんですよ。

ナカムラ

仕事って一生やっていく中で楽しいと思えることが非常に重要。


芝村さんの楽しい仕事を自分で作っていく。森本さんの楽しい仕事を見つける。2つの大きな方向性を示していると思います。

一生の仕事って、、、なんだろう

森本

一生やる仕事って、、、なんだろう?
今の仕事を定年まで続けることは絶対にないと断言できます。
3年後どうなっているかわからない。5年後は全く想像もつかない。

ナカムラ

それは本当に面白い考え方ですね。


日本人は一生同じ仕事をするという感覚が物凄く強い。

そうじゃなくって、変わっていける可能性がある。ごくごく若い時期に色んな仕事の色んな人を見て、たくさんの仕事を見るってとても大事。

芝村

アイドルのファン活動の中でクリエイティブなことをやり出して、不思議なことに、それが今の仕事で繋がったりしています。

同じものが好きと言うのは、考え方とか、思考が近いので、話があいやすい。

不思議なことで仕事のOFFだと思っていたことが、今の仕事のONに繋がっている。仕事のONとOFFが関係なくなってくる。

クリエイター ≠ 芸術家

森本

広告業界はクリエイティブなものを作っているけれど、、、


芸術家やアートではないので、自分が作りたいものではなく、あくまでクライアントが求めている事をどんな形にしたら良いのか、相手を思いながらする。

相手を想像しながら作っています。

広告業界をキレイな言葉でまとめると、世のため人のためにやっている業界。

ナカムラ

クリエイティブをやる人って、自分の何かをやるのではなくって、人が喜ぶものを作り出す精神を若い時から持っていて、

そして、それを楽しめると、めっちゃ楽しいですよね。

芝村

めっちゃ楽しいです。自分でライブの演出とかやった時は、ステージの演者の方は見ない。ファンの方ばっかり見ています。自分が作った演出にファンが驚くか、感動してくれるかをすごく大事にしています。

達成感

芝村

高校野球の有名校のスカウトの話があって、地方の中学生をスカウトする際に重視しているが、技術ももちろんあるけれど、重要なのは、優勝したことの経験があるかどうか。喜びの瞬間を知ってるから、多少辛くても頑張れる。というお話を聞いたことがあります。仕事も一緒だなーと。

ナカムラ

毎日「やったー!」という脳汁が出る事がよいですよね。

森本

「 ツライことあって、脳汁出る。ツライことあって、脳汁出る。ツライことあって、脳汁出る。 」の繰り返しですよね。

ナカムラ

www

クリエイティブをやる人は、達成感があると、人生が豊かになると思います。面白いですよね。

AOI FILM CRAFT LAB.

ナカムラ

地方にいたら、どのドアをノックして開けたらいいのか、誰に聞いたらいいかわからない。
どんな人と繋がっていったらクリエイターになる事ができるかもかわからない。


今回、八代市の取り組みで、AOI FILM CRAFT LAB.を八代でも受講できる環境を整えています。

芝村

急に勧誘っぽくなってしまって、、、www
いきなり東京に出るのは怖いなと思うことはあるかもしれないけれど、まずは知ってみると言うことは、とても重要なきっかけだと思います。

ナカムラ

プロの現場のスタッフとのやり取りもできますよね。

芝村

AOI FILM CRAFT LAB.の中でMV塾ってミュージックビデオを僕やってるんですよ。制作の見学やアシスタントの募集もやっている。そこで、知り合う人もいたりすると思います。チャンスやきっかけを掴むこともできる場があると思います。

ナカムラ

ラボって本来、動画を学ぶ場所なんですけど、それをきっかけにしている考え方が面白いですね。

芝村

百聞は一見に如かずですね。
講師も日本でトップの映画監督やミュージックビデオの監督など色んな人がいるので面白いと思います。考え方とか、なぜ企画をこう作るのかとか、トップ人たちの頭の中を見れるだけでも、かなり面白いと思っています。

森本

さらに、SUNABACOの2階にAOI Pro.のオフィスがあるんですけど、今後そこで別の講座を開こうと準備をしています。プレゼンチームの企画コンテのデザインの講座をします。

ナカムラ

すごい!!!どこにいっても通用しそうな経験ができそうですね。僕がその講座を受けたい(笑)!!!

AOI Pro. 芝村さん、森本さん、この度はありがとうございました!

トークイベントの内容は、SUNABACO公式Youtubeチャンネルでも全編公開中です。

気になった方は是非、こちらもご覧ください!