SUNABACOの求めるところ
はじめに、「SUNABACOはプログラミングスクールである」と思われがちですが、実はSUNABACOはプログラミングスクールではありません。
SUNABACOの事業の根本は、ずっと「スタートアップを生み出す」というところにあります。
そのためにはパソコン一台でチャレンジできるプログラミングは大きな武器になるし、各種上級講座などもいきなりサービスをつくるのではなく、受託などで日銭を稼ぎながらリスク小さくチャレンジしてほしいという視点からつくられています。
3Dプリンターやレーザーカッターなどのデジタル工作機械やチャレンジキッチンを整備しているのも、すべてリスク小さくチャレンジできるように配置しているものです。
SUNABACOは単なるプログラミングスクールで終わりではなく、人材育成を軸に地域に産業を作ることを目的としているのです。
SUNABACOは八代に本社を構えて2年。
これまで多くの方々に利用いただき、首都圏を中心に活躍する4社(株式会社AOI Pro.、株式会社SUPER MARKIT、株式会社TRIART、Future’I’Mark株式会社)にも進出いただきました。
次のステップとして、スタートアップエコシステムとして起業創業、マーケティング支援を行います!
時代遅れな、エクイティだけのスタートアップ
まだ世の中にない価値を世の中に創造する、スタートアップ。
今の世の中には、このスタートアップを支えるための仕組みが様々存在します。
その中でも特に資金面において今の日本で有名なのがベンチャーキャピタルなどによるエクイティ投資という手法。
簡単に言えば、会社の株を新規発行し、それを「このベンチャーは将来成長する」と思ったベンチャーキャピタルなどに買い取ってもらうという形です。
借入ではないため調達した資金を返済する義務がないのが大きな特徴ですが、逆に言えば株式を配分していることになるため、その株式を購入した人は会社の経営に関与する権利があります。
スタートアップが成功するためには社会にどのような新しい価値を提供し市場をつくっていくかが非常に重要ですが、このエクイティ投資というシステムはそのためにもっとも重要な意思決定権である株式を、創業の思想を持たない人に分け与えることで成立しているものなのです。
その上投資を受けることで創業者は投資を受けた事業の拡大のみに力を入れることを求められるため、エクイティ投資による資金調達は失敗する可能性も高く、世界的にはユニコーン企業と呼ばれるような非上場でエクイティ投資に頼らないスタートアップが増えてきています。
極めつけに、現在のエクイティ投資では失敗したら「失敗した」という事実以外に創業者に残るものもない。
このようなスタートアップのやり方は、世界的に見て時代遅れになってきています。
スタートアップエコシステムをつくる
そもそもスタートアップに「絶対成功する」やり方はなく、根本的に確率論と言えるようなところがあります。
逆に言うと、なるべく多くの人にIT教育を行いIT技術者を増やせば、その中から一定割合が起業家になり、さらにその中の一定の割合が成功したスタートアップになるという形が必然的に成立する。
つまり、魅力的に見えるスタートアップにエクイティ投資でお金が入って失敗したら終わり、という従来の形式ではなく、コミュニティー全体での勝率を上げていくことによって個人個人のリスクを下げ起業でチャレンジができるようにする。それが最終的に成功するスタートアップの絶対数も増やし、繋がり合いながら成長することで街に新しい産業が生まれていく。
これが、SUNABACOの提案する新しい「スタートアップエコシステム」という仕組みです。
スタートアップエコシステムはecosystem=”生態系”であるため、確率論的に「失敗している状態にある会社」と「成長している状態にある会社」がきわめて高い確率で共存します。
そうなると、失敗した会社に所属していてもちゃんとやっている人には成長している会社から声がかかり、野垂れ死ぬことがとても少なくなります。
エコシステムとしての成長を目指しているからこそ、個人としてチャレンジしてもリスクがカバーされて死なない仕組みをつくることができるのです。
正直なところこれまで日本では自治体や大企業を中心に言葉遊びだけでスタートアップの本質が考えられてこず、弁の立つスタートアップに資金が流れ続ける”やってる感”だけのスタートアップごっことでも言えるもので溢れている状態でした。
それに対してSUNABACOはここまで5年以上、身銭を切り痛い目もみながら地道にコミュニティーのメンバーを増やし、仮説と検証を繰り返しながらサービスのブラッシュアップを行ってきました。
そして今、思い描いてきた本来のスタートアップエコシステムへと進化できる時が来たと感じるに至りました。
The Factory
SUNABACOの思い描く、新しいスタートアップエコシステム。
その本拠地を、「THE Factory:SUNABACO 8」として5月11日(水)に八代市において正式オープンします。
施設名称は、ポップアートの巨匠であるアンディ・ウォーホルのアートスタジオ「The Factory」にあやかったものです。
ウォーホルの「The Factory」はアートスタジオである以上に、オノ・ヨーコ、ジョン・レノン、マドンナなどをはじめ、美術家、ミュージシャン、トランスジェンダー、俳優など自由な思想を持つ人々が集まるサロンとしてコラボレーションを生み出し、現代美術をはじめとし様々な業界に多大な影響を与えました。
THE Factory:SUNABACO 8はウォーホルのこの名言を実行する場として、そして地域に産業を生み持続可能な地域を維持するエコシステムとして、多くの個人の幸せを作ることを目標にしています。
多くのお金を得ることは、多くの人の困りごとを解決し、社会に必要とされているという証になる。
汚く後ろめたい方法で瞬間的にお金を得ることはできても、それを長く続かせることはできない。
お金を得るという本質はいつも、社会に価値を生み出し人の喜びをつくること。
そう共感できる人が多く集まる場所を、これからもつくっていきます。