2022年2月5日 トークイベント「箕輪厚介講演会」が開催されました。
本イベントは熊本県企業立地課と株式会社SUNABACOが行なっているイベントの一環で、
8回目の今回はSUNABACO八代にて開催しました。
当初、オンライン配信は予定されていなかったものの、要望が多く、交渉の末オンライン配信するに至った貴重な本イベント。
その様子をレポートします。
登壇者紹介
メインゲスト
箕輪厚介(みのわ こうすけ) 氏
1985年生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。
2010年双葉社に入社。ネオヒルズとのタイアップ企画『ネオヒルズジャパン』を創刊し、3万部を完売。
『たった一人の熱狂』(著)見城徹/『逆転の仕事論』(著)堀江貴文などの編集を手がける。
2015年幻冬舎に入社後、NewsPicksと新たな書籍レーベル「NewsPicksBook」を立ち上げ、編集長に就任。
『多動力』(著)堀江貴文、『日本再興戦略』(著)落合陽一など、編集書籍は次々とベストセラーに。2019年一番売れてるビジネス書、『メモの魔力』(著)前田裕二も担当。
2018年8月、自身の著書『死ぬこと以外かすり傷』を発売し14万部を突破。2019年12月には『マンガ 死ぬこと以外かすり傷』も発売。
出版クラウドファンディングエクソダスにて1000万円を集め、2021年1月サウナ雑誌『サウナランド』を創刊。
コーディネーター
中村良(なかむら まこと)
株式会社SUNABACO 代表
シリアルアントレプレナー アクセラレーター UXデザイナー テクノロジストとして数々のスマートシティ、 シビックテックなど先進プロジェクトをリード。 日本最大級のプログラミングスクールSUNABACO代表としてリカレント教育、次世代の教育に関わる。
アタマがおかしい人が好き?!
中村:今日は「地方で働くことの魅力」をお伝えすべく、箕輪厚介さんをゲストに迎え、トークイベントをしていきたいと思います。よろしくお願いします。
中村:箕輪さんのTikTokで、「副業で稼ぐためには?」という質問に対して、
「本業をめちゃめちゃ真剣にやること。本業で突き抜けたら、副業でお金が入ってくるんだよ」と答えていて、しかもそれを箕輪さん自身が実行しているんですよね。
箕輪さんはとにかく頑張っている人、アツい人を世の中により知ってもらうために活動している印象があります。
箕輪:そんなまじめじゃないです(笑)
「アタマのおかしい人、変な人が好き」なんです。
「この人アタマおかしいな」って思うと、本にしたいなと感じます。
中村:箕輪さんご本人も「サラリーマン」をやってるんですよね。 「本業をめちゃめちゃ真剣にやる」を自分も実行している。
サラリーマンとしての収入って、そんなに多くないですよね(笑)
箕輪:そう思ってたんですけど、この前ふるさと納税をしようと思って調べたら意外とちゃんともらってたんです。 もっと働かなきゃと思いました(笑)
「老人よ、切腹セヨ」
中村:地方にいると、閉塞感とかものすごいですよね。
箕輪さんも最近、「老害のせいで国が。。」という本を書きたいとおっしゃってましたよね。
箕輪:「老人よ、切腹セヨ」 年内には出ると思います!
中村:感覚で政策決定をしていくとダメで、データを元にしてやっていかないといけないんですよね。でも、スマホに触れ勉強している若い子の意見が、スマホも触ったことないようなオジサンの”勘”で潰されてしまう。箕輪さんが言われているような、「老人よ、切腹セヨ」に繋がってくるのかなと。これからの時代は若手が、データを元にして老人たちと戦っていかなければならないのだと感じます。
箕輪:とても理解できます。でも僕は若干違う点が一つあって。
僕は、もう昔みたいな「上の世代と戦って、その陣地を取る」みたいなやり方は時間の無駄だと思っています。
勝手にやるんです!
箕輪:勝手にやる。(笑)
中村:でも「勝手にやる」って、箕輪さんや僕のようなアタマのおかしい人だといいんですけど、実際そうもいかないですよね。
箕輪:アタマおかしくなればいいんです(笑)
上の世代のたちは別に、データで否定している訳ではないんです。
自分の仕事がなくなったり、立場がなくなったりするのがしんどいだけで。
そうなるとどんなにデータを揃えようが、納得しないんです。
だから、勝手にやればいいんです!
中村:確かに。「なんでやらないんだろう」って思うことが多々あります。
「勝手にやる」メタバースと地方
箕輪:そう。 勝手にやればいいんですよ。
僕は世間が絶望的になればなるほど、若い人が勝手にやると思うんですよ。
それは、メタバースのような仮想空間か、もしくは地方で。
地方で尖っている若い人たちが勝手にやるっていうのが、次の日本の面白いものが出てくる土壌になるんじゃないかと思います。
中村:東京などで、先端のことをやっているアタマがおかしい人が、地方にどんどん出てきているなと。
箕輪:そう。優秀な人が「東京であくせく働いて削り合うなら、地方で圧倒的な才能として、面白いことをやってやろう」という空気感になっていて。
そういう空気感の方が楽しいし、「価値を生み出す」という目線で考えてもそっちの方が絶対に意味がある。優秀な人が地方に行って、遊び場のようにして「面白いことをやろう」という雰囲気は地方に行くたびに感じます。だから地方って、意外と尖った人が多いんですよね。
地方からこそ新しいものが始まるわけ
中村:確かに。でもそれは当たり前だと思っていて、東京には東京の価値にagreeな人しか集まっていなくて、じゃあその価値は何かっていうと、「人に会えること」だけなんですよね。
その価値がメタバースなどで崩れてきている中で、それでも東京の価値がagreeっていう人って、つまり「与えられたものでOK」ということで。それは物を作る人間の考え方ではないし、クリエイターではない。
だから地方に面白い人が集まる訳ですけど、物を作るには濃度が必要になってくる。そこで、地方で面白い人が集まる”場”をいかに作るかが大事になってくると思っています。
箕輪:本当にそう思います。
「空のイノベーション」がもたらすもの
箕輪:次の時代、空のイノベーションが起きて、プライベートジェットとかが、サブスクでそこまで値段高くなく移動出るようになるんじゃないかと。
中村:そう。SUNABACOがこうやって全国に9箇所あるのは、Peachの井上社長と「電車乗るみたいに移動して仕事して生きていこうぜ」って話をしたからで。
箕輪:でも交通手段だけでは多分爆発は起きなくて、交通×コミュニティーの掛け算になった時に初めて爆発すると思っていて。
だから今、種まきみたいに地方に頭おかしい人を集めたコミュニティーをいっぱい作っておくことによって5年後10年後そこが爆発していって。
それで独立国家みたいなものが色々なところにできるっていうのが、不景気になった日本の唯一の希望な気がします。
原始的な体験が、魂に刺さる
箕輪:「次に何が流行りますか」とかってよく聞かれるんですけど、「狩り」って答えてる。世の中がデジタルにいけばいくほど、原始的なものの価値が上がるから。
中村:僕もいろんな行政機関とかと仕事してる中で、今のキーワードは「魂に刺さるコンテンツ」。
箕輪:もう全くその通りですね。
中村:狩りとか、水に溺れるとか、焚き火とか。コントロールできないものに身を任せるっていう原始的な体験が、魂に刺さる。
箕輪:サウナが流行ってるのも、手っ取り早く臨死体験したいっていう。
なんでもやれる”異常な場”を地方につくる
中村:中村とか箕輪さんみたいな頭のおかしい人がいて、その人たちを中心に、もっと頭のおかしい人を集めてくる。そうすると、頭おかしいのが普通だから「やっても大丈夫じゃない?」ってみんなが思いだす”異常な場”ができて、これが地方にとって超絶大事なんじゃないかと思ってるんですよね。
箕輪:ほんとそうで、「やっちゃいけない」って思ってることって大体「やっていい」ことなんですよ。何の根拠もないですけど。
中村:なんでやれないのかな?
箕輪:別にやれるんですよ。やりたくないんです。ほんとにやりたかったら何でもやったらいいんですよ。逮捕されるかもしれないけど絶対死なない。ホリエモンとかと話してると、逮捕って人生ゲームにおける「1回休み」くらいしか考えてなくて、それも含めてゲームだと思ってるんですよね。
箕輪:「頭おかしい」って何かを定義すると、「ルールを変えようとする意志」だと思っていて。ルールとして「ここはこういう場所です」って言われた時に、「そうだ。それがルールだから。」ってなるか、「なんでそんなルールなんですか?変えたほうが楽しいじゃないですか。」ってなるかの2つで、変えたほうが楽しいってならないと世の中面白くなんないんで。
中村:昔は時代に合わせて法律とかルールを変えていけば間に合ったけど、それが間に合わない時代になってきてる。だからまずやってみて、そこから法律を追いつかせていくしか社会を作っていく方法がない。
箕輪:アメリカとかそうですよね。そん時法律なかったらオッケーになるから、ルールがないんだったらやっちゃったほうがいいみたいな。
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この後も「ハゲをテーマにした本を出すとしたら?」「本が読まれない時代の編集者の役割は?」「箕輪さんの本のタイトルの付け方は?」など、強烈なトークが盛り沢山な本編はなんとアーカイブ動画が全編無料公開!!是非ご覧ください!!