ジンギスカンのように場所にとらわれず生きる

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 10月3日土曜日、SUNABACO高松にて、「場所にとらわれず生きる」ということをテーマに、トークイベントが行われた。

 場所にとらわれず生きる、と聞くとフリーランスやノマドなどを想像するかもしれない。特に最近は、エストニアをはじめとして、「デジタルノマド」という言葉も広まりはじめている。

 現代における「フリーランス」「ノマド」というのは、自由の象徴のようだ。
ノマドといえば、その語源は遊牧民にある。遊牧民と聞けば、最初に思いつくのがモンゴルだろう。

 しかし、多くのフリーランスにとっての「フリーランス」は、自尊心の支えとなるような表層的なものでしかなく、自由にとらわれすぎて全く自由ではない人の方が多い気がする。

 今回のテーマはそういった表面だけをなぞった身体的に「場所にとらわれずに生きる」ということではなく、もっと深層的で精神的に「場所にとらわれずに生きる」ということをテーマにした。

 イベント登壇者は、日本人が全くいないと言っていいほどのエストニアの大学院に自力で留学し、在学中に現地で起業したSUNABACOスタッフでもある齊藤大将、SUNABACO代表のなかまこ様、そして、ひきこもり支援の一般社団法人ヒトトコを運営している宮武様だ。

東京? 地方? 海外? 場所はどこでもいい

 エストニアは、電子住民制度を運用していることで、世界的に有名になった東欧の小国だ。今回の登壇者の一人である齊藤大将は、2016年からエストニアのタリン工科大学に自費で正規留学し、無事2018年に物理学修士号を取得している。在学中に現地案内をする会社を小さく起業していたり、ハッカソンなどのテックイベントやビジネスコンテストには毎週のように参加していたようだ。

 世界各国から集まり、多様性の高いエストニアで、様々な考え方や生き方に触れた。

5人に1人は法人を持っているエストニア

会社は概念でしかない。

 最初に彼が放った一言だ。

 日本では会社に縛られるというイメージが強い。大学を卒業したら、いい企業に就職して、上司に言われたり会社がとってきた仕事を淡々とこなすだけ。個人は会社に縛られ、会社は個人を縛っているのである。

 エストニアでは5人に1人が自分の法人をもって事業をしている。
 彼がエストニアの研究室にいたときも、メンバーの過半数は自分の事業を持ちつつ研究をしていたり、スタートアップの社員も各々の事業をもっていて、それらがリンクして相乗していたと語る。

会社は概念でしかない。

 自分のやりたい事業をする傍らで、学んだり働いたりすることもできる。
 海外の大学生も均一な年齢じゃなくて、幅広い年齢層がいて、年功序列なんてのもないそうだ。エストニアでは、数学や物理学専攻でも、ビジネスを学ぶカリキュラムが必ずあり、ビジネスコンテストに大統領が来たりする。これには驚かされた。

 イノベーションは多様な空間からしか生まれてこない。

自分にあった居場所は必ずある

私も元々ひきこもりでした。

 そう語る宮武さんは、一般社団法人ヒトトコ(http://hitotoco.or.jp/)運営し、ひきこもりの子を支援している方だ。

 元ひきこもりとは思えないくらい、物腰の柔らかい口調と滑らかなコミュニケーション。自分自身がひきこもりというコンプレックスを抱え、それを乗り越えてきたからこそ、優しい人間性が溢れていた。

学校が合わない人もいる。
自分にあった環境や居場所が見つかってないだけ。

 ひきこもりだからといってひきこもりの子供たちがみんな友達がいないわけではない。友達を作るのが苦手というわけでもない。実はオンライン上にはたくさんの友達がいて、楽しくコミュニケーションの取れる子供たちもいるのだ。

 社会は彼らを「ひきこもり」という問題児としての表面的なレッテルを貼ろうとするが、彼らが活躍できる場所や、心地よさを感じる環境さえあれば、問題でも異常でもなんでもない。

 ただ、「学校」や「会社」という数あるうちの少ない選択肢の中での環境が合ってないだけなのである。

 一番問題なのは、彼らではなく、生き方や考え方の多様性を受け入れ切れていない社会や人々、そして多くの選択肢や機会を届けることができていないことだ。

 ヒトトコやSUNABACOは、そういった多様な人を受け入れ、活躍できる機会を作り続けていく。

終わったあとはジンギスカンパーティー

 たまたま、今回の登壇者である齊藤大将が誕生日だったので、SUNABACO代表のなかまこさんから、ジンギスカンが送られ、イベント参加者と交流会をした。

 SUNABACO高松も活気をみせ、いろんな人がこのようなイベントを通し、どんどん知り合って、多様性を増していってほしい。

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